チラシのポスティング

指定エリアに確実に

各種チラシを確実にポスティングすることが求められます。

チラシのポスティングでは指定されたポストに確実に配布物を入れていく技術が 要求されますが、これは依頼者からしたら当然のことでしょう。 「このエリアに広告のチラシを配って欲しい」と注文する場合、それはクライアント の店舗を中心にした範囲である場合が多いので、大きな効果が望めると考えて 配布するエリアを指定しているのです。 もしも三重県や岐阜県にある美容院のチラシを隣県の名古屋市でポスティング したのなら、住所を確認した瞬間にゴミバコ行きになってしまいます。 「このチラシを持参していただいた方は生ビール1杯10円でサービスします!」 と特典を付けたところで、そこまでの交通費や所要時間を考えるとわざわざ足を 運ぼうとは思ってもらえません。 いつも利用している近所の美容院なら15分もあれば到着するのに、生ビールを 格安で手に入れるために1時間以上もかけて遠くの美容院には行きたくない、そう 考えるのが正常な判断となるのです。 生大好きなサラリーマンでもあまりアルコールに強くないOLでも考えることは 同じで、そこまでに必要な交通費のことを計算にいれると生ビール程度の特典では 却下されてしまうでしょう。 なので効果的なポスティングにするため考え抜かれた配布エリアであることがこの チラシの配布先でなければならず、それを無視して「指定された区間よりも自宅の 近所のほうがポスティングしやすいし、さっさと終わらせることができそうだから 独断でそうさせてもらっちゃおうかな」と勝手に依頼とは異なるエリアにポスティング をするのはやってはいけない行為となります。 依頼されたエリアに確実にポスティングすることができないようではプロの ポスティンガーには決してなれないでしょう。 エリアが正解なだけでは最善ではなく、着実に郵便受けに入れることも重要です。 ポスティングのアルバイトではとにかく短時間で数多くこなそうとしますから、 しっかりと郵便受けの中にチラシを突っ込むことが出来ていないケースもあるのです。 マンションなどの集合住宅では1階部分にみんなのポストがまとめて設置されており、 そこにチラシをいれることになります。 そんなに広くないスペースにいくつものポストが並んでいるため、一軒あたりの 容量は決して多くはなく毎日の郵便物で溢れそうになることも多々あります。 ポスティングをしている業者も少なくはないので不精な人の郵便ポストには チラシが10枚以上も溜まってしまうことがあり、そこに新たなチラシを入れる のはちょっと簡単なことではなくなってくるのです。 大急ぎで投函しようとすると内部に溜まったチラシに押し返され、バッチリ収容 されずに外に追い出されてしまい、ヒラヒラとこぼれ落ちてしまいます。 ポストにインした瞬間は落ちる様子がなくても、時間が経つにつれ風に煽られたり しながら徐々にその位置をキープできなくなって風にさらわれてしまうのです。 それを避けるには確実にチラシ全体が郵便受けの中に収まるように入れるのが最善で、 半分以上がはみ出しているような入れ方ではそこの住民が手に取る前にどこかへ 飛ばされてしまう可能性が非常に高くなります。 何百枚ものチラシを配るので急ぎたくもなりますが、中途半端にポストに突っ込む だけでは期待される効果は得られないかもしれないので、確実にそこの住民の手に 渡るようすることが肝心です。 1000枚のチラシをポスティングしたけど風が強い日だったので950枚近くが 遠くへ舞って行った、では効率が悪すぎます。 ポストの大きさ、深さ、当日の風速と風向きなんかも計算して、配布されたチラシ が1枚も無駄にならないよう確実に任務を遂行しましょう。 どうにもねじ込む隙間がなければ諦めるのもいたし方ありませんが、わずかでも 可能性があるのならそこを全力で攻め込むべきです。