チラシのポスティング

丁寧にポスティング

丈夫な材質ではありませんので取り扱いには気をつけましょう。

ビニール袋で包まれたものならともかく、紙切れ一枚のチラシはとっても脆くて 破れやすいものなので乱暴に扱ってはいけません。 破れなくてもしわくちゃになってしまったら、郵便受けから取り出した人がそれを 読む気にはなりませんしゴミと認識してすぐさまポイされてしまいます。 なので少なくとも「ふむ、ちょっと目を通してみようかな」と思ってもらえる位 にはきれいな状態でお届けすることがポスティングの秘訣となります。 ライバルが多くてなかなか美しい姿のままのチラシをお届けすることは困難な作業 になるでしょうが、それでもボロボロになったチラシでは効果も半減することを 考えると最大限の努力を惜しんではいけないのです。 発想の転換で「なら丈夫で耐久性能に優れた材質の物を使えばいいじゃないか」 と思う人も中にはいるでしょうが、何千枚、何万枚と配布されることになるので 少しでも製造費用は安く抑えたいのです。 どんな環境でも絶対に汚れないし変な折れ曲がり方をしない高級チラシをポスティング するのなら、確かにそれほど丁寧に扱わなくても問題は発生しないでしょう。 途中で落としてしまっても無理矢理ポストに押し込んでも、まあまあの状態で 受け取ってもらえるのでその点では確実にメリットがあります。 ですがそれと引き換えにコストが跳ね上がるというデメリットもあるので、この 案を採用するのはそこそこ高級感を演出したいチラシなどごく一部だけなのです。 しっかりと強固に梱包されているから雨にも負けないし風にも負けない、といった 重装備のものをポスティングするのなら配達するのも楽チンですが、その部分に 費用をかけるかどうかはクライアントがどのように考えるかでしょう。 とにかく多くの人に何度もみてもらいたい、頻度を増やしてどんどん配りたいから 配布物の単価はなるべく低くなるようにしたい、というのなら立派な紙質でない ものを使って毎週のようにポスティングを行います。 それとは正反対で一球入魂、確実に一撃で顧客のハートを射止めてみせる、という 要望があったのなら、単価はあがってもいいから上質な素材をふんだんに用いた ゴージャスな配布物になるでしょう。 そうすれば当然劣化もしにくいでしょうから神経質なまでに丁寧に扱うこともなく、 スピード重視のポスティングも可能にはなりそうです。 ですがごく一般的なポスティング用のチラシなら、郵便受けにお届けする際には 丁寧に押し込んでやらなければゴミと変わらない物体になってしまいます。 人に見てもらうためのものですがからいい意味で目を引くようなものが好ましく、 そのほうがこの分野ではポイントも高くなるのです。 また当日が雨天だった場合はもう1段階上の丁寧さが求められます。 紙製品ですので雨で濡れてしまったらもう使い物になりませんし、そんな物が 郵便受けに入っていたら貰った人も不快になるだけで宣伝効果はゼロに近く、 怒りの沸点が低い人ならば「こんなゴミをポストに入れやがるとはけしからん、 ここの製品やサービスは金輪際使わないからな!」とプンプンされるでしょう。 雨が直撃しなくても湿度が高ければヘナヘナとしてしまうチラシもありますし、 総合的に判断してその日のポスティングは中止にしたほうが良い場合すらあります。 それほど気を使う雨降りの中でのポスティングは、もし実行するのなら細心の注意 で行わなければならないでしょう。 晴天の日よりも3倍丁寧に、を合言葉にしてそれを受け取った人がどんな印象を 受けるのかを気にしながら、またクライアントがどんな願いを込めてその配布物 を作成したのかも深く考えましょう。 ただ郵便受けに入れていけばいいんでしょ、という甘い考えで取り組んでは いけないほど、ポスティングには様々な思惑やいろんな人の希望が込められている ので、決して粗雑に扱ってはいけないのです。